法と経済学会

2011年度第1回セミナー


2011年度第1回法と経済学セミナー開催のご案内


このたび本学会では、次の要領により、2011年度第1回法と経済学セミナーを開催いたします。
 多数のご参加をお待ちしております。参加ご希望の方は、下記内容をご確認の上、メールまたはFAXにて学会事務局までご連絡ください。 
                       記

1.日時 2011年5月27日(金)18:20〜19:50
2.場所 政策研究大学院大学・5階講義室L
    〒106-8677 港区六本木7−22−1 
    ( http://www.grips.ac.jp/jp/about/access.html

3.演題 
 「改正貸金業法(金利規制及び総量規制)が資金需要者に与えた影響に関する調査分析」

【概要】「多重債務者救済」を目的とした貸金業法が2006年12月に改正され、2010年6月に完全施行された。演者は2006年5月から2010年8月まで5回に渡りアンケート調査を資金需要者へ行ってきた。本調査の目的は貸金市場が収縮する変容を資金需用者側から定点調査として観測すること、金利規制・総量規制導入後の資金需要者による債務行動の変化を把握することにある。その結果、正規業者から借りられなくなった資金需要者がヤミ金融に依存する傾向を確認した。同時に摘発を恐れたヤミ金融は新たに流入した相対的にリスクの低い顧客層に対して、貸し倒れのさらなる軽減を図るために審査を行った上で、回収行為においてもソフトに対応している実態が把握された。一連の現象はヤミ金融の利用者が自らを被害者であると認識しない状況を生み出し、被害件数が表面的に減少するという事態を招いた。本来は債務整理を伴ったカウンセリング体制の構築が返済困難者への救済策として有効であるが、その政策は司法界の反発により実現されていない。

4.主催 法と経済学会/政策研究大学院大学知財・まちづくりプログラム

5.講師 堂下 浩(どうもとひろし)東京情報大学総合情報学部教授

1964年生まれ。早稲田大学理工学部卒業。早稲田大学大学院理工学研究科修了。1990年三菱総合研究所入社(産業経済部に配属)。1996年テキサス大学オースチン校MBA。2006年総合情報学博士(東京情報大学)。2000年より現職。著書・論文として『消費者金融市場の研究』(文眞堂)、”Gaining From Vertical Partnerships”(StrategicManagement Journal)など。

6.参加申込み方法
(1) 事前に参加登録が必要です。参加をご希望される方は、氏名、所属、住所、電話番号、
  ファクス番号、E-mailアドレス、学会員か否かを明記の上、電子メール又はファクスにて
  お申込みください。
(2)参加申し込み連絡先:
  メール jimukyoku@jlea.jp(発信元)またはFAX 

8.ご注意
(1)入館規制があります。必ず事前にお申し込み下さい。
(2)当日の会場案内等は、『法と経済学勉強会』と表示されます。

    以上
法と経済学会ホームページ  http://www.jlea.jp/ 
発信元 法と経済学会事務局(jimukyoku@jlea.jp